「広報なんて大企業がやるもの??」そう思っていませんか? 実は、メディアに取り上げられる会社の多くは、最初から広報部署があったわけではありません。 小さくてもやれることはある。この記事では、広報ゼロのスタートアップが取材される会社に変わるまでにやった3つのことをお伝えします。
あの会社も「広報ゼロ」からのスタートだった
「うちはまだ小さいから、広報は後回しでいい」
「新商品・新サービスの予定もないから、プレスリリースすることもない」
「メディアに載るのは、有名スタートアップだけじゃないの?」
こういった声をお聞きすることが、とても多くあります。
でも実際には、テレビや新聞・Webメディアに取り上げられるスタートアップの多くが、最初は広報担当者も専門知識も持っていない状態からスタートしています。
重要なのは「今から動くか、動かないか」です。広報における信頼資産は、早く積み上げた企業ほど強くなります。競合他社が動き出す前に、一歩先へ踏み出すことが大切です。
| 📌 この記事では「何から始めればいいか」が具体的にわかります。まずは3つのアクションから始めましょう。 |
取材される会社になるまでにやった「3つのこと」
①社内の「ニュースの種」を掘り起こす
広報の第一歩は、プレスリリースを書くことではありません。「うちの会社に、世の中に伝えるべきことがあるか」を探すことです。意外に思われるかもしれませんが、取材のきっかけになるネタは、多くの場合すでに社内に眠っています。
| ニュースの種になりやすい社内情報の例 |
| ✅ 販売数・導入社数・ユーザー数が一定の節目を超えた(例:1,000社突破) ✅ 著名企業・自治体との提携・実証実験 ✅ 購入者の体験談や、導入企業の成果事例 ✅ 社会課題(人手不足・環境・地方創生など)への取り組み ✅ 創業ストーリーや経営者の「なぜこの事業を始めたか」という原体験 ✅ 業界の非常識に挑戦していること ✅ 「実は、」なこと ✅ 話題になっていること ✅ ユーザーアンケートの結果 |
「こんなの当たり前のことで、ニュースにならない」と思っていることが、外部から見ると十分に新しく面白いケースは非常に多いです。
まずは社内で「こんなことがあった」「こんな数字が出た」を洗い出す習慣を作ることが出発点になります。
②メディアが求める「切り口」で語る
ネタが見つかっても、それをそのままプレスリリースにしても記者には響きません。「記者が動く情報」とはどんな視点なのか。
| 🔵記者が気にする4つの視点 |
| ① トレンド|なぜ今やるのか ② 社会性|社会・生活者のどんな課題に変化をもたらしているか ③ 人・感情|誰のどんな課題(痛み)を、どんな想いで解決しているか ④ 数字|具体的なデータ・実績数字があるか(感覚ではなく事実) |
例えば、「新しいBtoB SaaSをリリースしました」というリリースは記者に刺さりにくいですが、「中小製造業の在庫管理コストを平均40%削減するSaaSを、製造業出身の3人が開発。すでに関西を中心に150社が導入」という切り口なら、メディアが食いつく要素が複数含まれています。
同じ情報でも、「届く切り口」に変換するだけで、メディアからの反応は大きく変わります。
③1本目のプレスリリースを出す前に整えておく3点
プレスリリースを出す前に、最低限この3つを整えておかないと、せっかく記者が興味を持っても「会社の実態がわからない」と判断されてしまいます。
| 🔵プレスリリース前に整える3点 |
| ① Webサイト:事業内容・会社概要などが最新になっているか ② 情報発信 :プレスリリースなどの発信が充実しているか ③ 広報窓口 :取材問い合わせ先(メール・電話)が明確になっているか |
記者にとって「調べても実態がよくわからない会社」はリスクです。取材を決める前に必ずコーポレートサイトを確認します。Webサイトが古い・情報が少ない場合は、プレスリリースと合わせて整備することを強くお勧めします。
よくある失敗:「とりあえず出した」が裏目に出るケース
広報を始めたばかりの会社が陥りやすい失敗が、「宣伝のようなプレスリリースを乱発する」ことです。
「数を打てばどれかは当たる」という発想でリリースを出し続けると、記者の間で「あの会社のリリースは読む価値がない」という評判が立ってしまいます。一度ついたその印象を覆すのは非常に難しい。
広報は「量」だけではなく「質」と「継続性」が命です。少ない本数でも、しっかり練られたリリースを丁寧に届けるほうが、長期的に見てはるかに高い効果をもたらします。
まとめ:広報は「準備」と「継続」でできている
広報ゼロの会社が取材される会社になるプロセスは、決して特別なものではありません。
社内のネタを掘り起こし → メディア目線の切り口に変換し → 最低限の環境を整えてから出す。この3ステップを、地道に繰り返すことです。
「うちにはネタがない」「広報なんてできない」と思っている会社の多くは、実はやり方を知らないだけです。
| 📣 次回は、「広報を投資として捉える」という視点をお伝えします。 「月○○万円を広報に使うのは高いのか?」という経営判断の軸を、広告との比較で整理します。 |
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