スタートアップや中小企業にとって、「広報」は事業を前に進めるうえで欠かせない活動の一つです。中でもプレスリリースは、メディアとの接点をつくる最初のステップ。ですが「配信してみたけど、何の反応もなかった…」という声もよく耳にします。
この記事では、広報初心者の方や経営者の方に向けて、プレスリリース配信サービスの選び方と、反応を得るための実践的な活用方法を解説します。単に「配信して終わり」にならないよう、取材や掲載につなげるための考え方も具体的にご紹介します。
プレスリリース配信サービスって何?
プレスリリース配信サービスとは、企業が作成したリリース(報道資料)を、報道機関や記者に届けるためのオンラインサービスです。配信先としては、新聞・テレビ・雑誌・Webメディアなど、多くのメディアが登録されており、効率よく情報を届けるためのインフラとも言えます。
特にスタートアップのように知名度が低い段階では、自社で直接コンタクトできるメディアが少ない場合がほとんどです。そのため、配信サービスを活用することで、今まで接点のなかった記者にアプローチすることが可能になります。
とはいえ、ただリリースを配信するだけでは反応がないこともしばしば。重要なのは、リリースの内容にニュースバリューがあるか、記者の目に留まる「切り口」になっているかどうかなのです。
ニュースバリューと「切り口」ってどうやって見つけるの?
「このサービス、頑張って開発したんだからニュースになるはず」と思っていても、メディアが求めている“ニュース性”とは少しズレていることがあります。広報の世界でよく使われる「5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやって)」に加えて、その情報が読者にとって価値があるのか、社会的に意義があるのかがポイントになります。
例えば、「新しいオンライン予約システムを開発しました」という内容だけではフックとして弱いかもしれません。でも「地域の高齢者向けに、電話不要で病院予約ができる仕組みを作った。市内の医療機関と連携中」という話であれば、社会課題に挑む地域発ベンチャーとして、注目される可能性が高くなります。
つまり、ニュースバリューを見つけるには、自社の活動を俯瞰し、「誰かの役に立つことをしていないか? 社会の動きとつながる要素がないか?」と視点を切り替えて考えることが大切です。身近なユーザーの声、地域とのつながり、時事性(今話題のテーマとの関連)を意識してみましょう。
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ネタ作りの難しさと専門的な視点の必要性
広報経験が少ない方にとって、「そもそもニュースになるネタがない」と感じることもあるかもしれません。ですが、本当に“ネタがない”会社は存在しません。気づいていないだけということがほとんどです。
ただし、それを見つけ出すにはある程度のトレーニングや「記者目線」の視点が必要になります。例えば、広報のプロは同じ出来事でも、「テクノロジーの進化」「女性活躍」「地方創生」など、複数の切り口で再構成してネタに仕立てる技術を持っています。
スタートアップにとっては、自分たちの強みや取り組みをどう伝えるかを第三者視点で整理するのが一つの壁です。可能であれば、広報担当者や編集経験のある第三者にアドバイスを求めたり、添削サービスを活用したりするのが効果的です。
配信サービスを選ぶときの3つのチェックポイント
プレスリリース配信サービスは多数存在しており、選ぶ際は以下の3つの視点でチェックすることをおすすめします。
① 配信対象メディアの幅と質
全国メディアだけでなく、地方紙や専門誌、業界メディアなど、どのような媒体に届くかを確認しましょう。自社に合ったメディアがカバーされているかが重要です。
② 費用体系の明確さと柔軟性
「1回ごとに配信費用がかかる」サービスもあれば、「定額で回数無制限」というサービスもあります。頻繁に情報発信したいスタートアップには、配信回数が多くてもコストがかからないサービスが合っているでしょう。
③ 添削やサポート体制の有無
初心者にとって最も心強いのは、プロによる原稿チェックやアドバイスが受けられる体制があるかどうか。内容が伝わらないリリースは、どんなに配信しても響きません。
配信だけで終わらせない「次の一手」
配信したあとのフォローも、広報活動ではとても重要です。反応があったメディアにはすぐに対応し、掲載後はSNSや自社サイトでも拡散しましょう。また、反応がなかったリリースも、タイミングや切り口を変えて再チャレンジすることで掲載につながることもあります。
さらに、記者と個別につながる努力も、長い目で見て効果的です。配信後に「実際に記者が開封したか」「どんなメディアに興味を持ってもらえたか」のレポートが得られるサービスもあるので、配信結果を分析して改善を重ねる姿勢が大切です。
まとめ
広報は「やるか、やらないか」で企業の認知や信頼に大きな差が出る分野です。特にスタートアップにとっては、予算や人手が限られる中で最大限の効果を出すには、正しい手法とツールを選ぶことが不可欠です。
当社のプレスリリース配信サービス「Press Bridge(プレスブリッジ)」は、月額固定で配信回数が無制限のため、何度でも情報発信を重ねたいスタートアップに最適です。また、プロによる添削オプションでリリースの質を高めることができ、実際に取材に結びついた場合のみ成功報酬をいただく仕組みなので、初めての方にも安心してご利用いただけます。
プレスリリースは「出す」ことがゴールではありません。反応を得て、取材につなげ、ブランドの信頼や事業の後押しを得ることが目的です。まずは一歩踏み出し、プロの力も活用しながら、「配信だけで終わらせない」広報活動を始めてみませんか?
Press Bridge は、無料の個別相談会も行っていますので、以下よりお気軽にお問い合わせください。
