【6月の広報ネタ】季節イベントと旬な話題をどう活かす?

【6月の広報ネタ】季節イベントと旬な話題をどう活かす? 広報お役立ちブログ

広報活動を始めたばかりのスタートアップや、中小企業の経営者の方にとって、「毎月のネタ探し」は意外と悩ましいもの。特に専門性が高い商品やサービスを扱っていると、何を発信してよいか分からなくなることもあるかもしれません。

そんなときに活用したいのが「季節ネタ」や「旬ネタ」です。この記事では、6月ならではの広報ネタの考え方と、初心者でも実践しやすい工夫についてご紹介します。

なぜ「季節ネタ」「旬ネタ」が広報に効くのか?

広報の目的は、自社の情報を伝え、認知や共感を広げることにあります。そのためには、「人の関心に自然と引っかかる話題」を選ぶことが効果的です。

中でも「季節ネタ」は、人々の興味や生活スタイルに一定の傾向があるため、共感されやすく、発信の切り口として取り入れやすいテーマです。例えば6月であれば、「梅雨」というキーワードに反応する人は多く、「雨の日のおすすめグッズ」や「ジメジメを快適に乗り切る工夫」といった情報は、多くの人に親しみを持って受け取ってもらいやすくなります。

さらに、「旬ネタ」も広報に活かせる重要な切り口です。例えば「就活の本格化」や、最近話題の「抹茶クライシス(日本の抹茶が人気で生産が追いつかない)」のように、特定のタイミングで注目が集まる話題は、検索されやすく、メディアの企画やSNSのトレンドとも接点を持ちやすくなります。

メディアやSNSでは、季節ネタは毎年の定番として繰り返し取り上げられる傾向があり、広報としても「乗っかりやすい」テーマです。一方で、旬ネタは一過性のトレンドや突発的な話題も含まれるため、タイミングや切り口に柔軟さが求められます。

とはいえ、どちらのネタも、自社との直接的な関係が薄く感じられることはあるかもしれませんが、工夫次第で十分に広報のきっかけにすることができます。「どんな切り口ならうちのサービスや価値とつながるか?」を考えることで、新たな切り口や伝え方が見えてくるはずです。

6月に押さえておきたい季節イベントや時事ネタの例

6月は祝日がないことから、広報ネタが少ないと思われがちですが、実際には生活や働き方、消費行動に関わるトピックがたくさんあります。ここでは、押さえておきたい4つの代表的なテーマをご紹介します。

父の日(第3日曜日)

母の日に比べると注目度は控えめですが、「感謝を伝える日」として活用しやすいイベントです。特に、ギフト商材を扱っている企業にとっては販促のチャンス。商品がない場合でも、社内の“お父さん社員”を紹介したり、スタッフが「父の日にやっていること」などをSNSで発信したりすることで、温かみのある企業イメージをつくることができます。

梅雨入りと雨対策

6月といえば、全国的に梅雨のシーズンです。「雨」に関連するキーワードは、幅広い業種でネタになります。

例えば:

  • 雨の日の通勤・通学を快適にするアイテム紹介
  • 濡れた服を乾かす工夫、カビ対策
  • 雨の日のおすすめの過ごし方(読書、映画、室内イベントなど)

このようなコンテンツは、ライフスタイルメディアやSNSとの相性も良く、共感を得やすい傾向があります。

ボーナス支給月

6月は多くの企業で夏のボーナスが支給されるタイミングです。お金の使い方、投資、買い替え需要などに関心が集まりやすく、消費意欲が高まる時期でもあります。

自社の商品やサービスが「ご褒美消費」や「アップグレード」に当てはまる場合は、その視点からの打ち出し方がおすすめです。

また、家計管理アプリ、貯蓄、キャリア相談サービスなども「ボーナスの使い方」というテーマと相性が良いでしょう。

大学生の就職活動も本格化する時期

6月は、大学生の就職活動が本格的に動き出す時期です。スタートアップにとっては、インターンや新卒採用情報を発信するチャンスです。

採用情報を出すだけでなく、「どんな人と働きたいか」「社員のリアルな1日」などのストーリーを交えることで、共感されやすくなります。

また、職場の雰囲気や文化を伝えることで、学生だけでなく保護者や転職希望者にも好印象を与えることができます。

発信するタイミングと方法も意識しよう

同じ「季節ネタ」「旬ネタ」でも、どのタイミングで、どの媒体を使って発信するかによって、届き方や反応が大きく変わります。広報活動では、この「発信のタイミングと方法」を意識することがとても重要です。

プレスリリースや取材案内など、メディア向けの発信は、取材や撮影の準備期間を考慮する必要があるため、内容によっては3〜4週間前から情報提供しておくことが理想的です。例えば、父の日に関連した商品やサービスで取材を狙う場合、メディア側は5月中旬〜下旬には企画を固め始めているケースもあります。そのため、動き出しが遅れるとチャンスを逃してしまうこともあります。

一方で、SNSは「瞬発力」が強みの媒体です。トレンドやニュースなどに合わせて、その日・その瞬間に発信することで共感や拡散が生まれやすくなります。例えば、「今日は各地で大雨」というニュースが出たタイミングで、「梅雨のジメジメを快適に過ごすオフィス術」を発信するなど、リアルタイム性を活かすことができます。

このように、発信のタイミングは、以下のようにメディア特性と時期で整理しておくと考えやすくなります。

タイミング適した媒体発信の内容例
事前(2〜4週前)プレスリリース、取材案内季節・イベント系の企画紹介、商品・サービスの背景や開発ストーリーなど、深掘り系の内容
直前・最中SNS、ブログ記事当日参加型、共感・拡散狙いのライトな話題や豆知識、社員の様子など
事後メールマガジン、自社メディア実施報告、結果のシェア、感謝のメッセージ、振り返りコンテンツなど

こうした違いを意識することで、無理のないスケジュールで準備ができ、複数の媒体を組み合わせた立体的な発信が可能になります。「出す内容」と「出すタイミング・媒体」を上手に組み合わせて、6月の話題をしっかり活かしていきましょう。

まとめ

6月は一見、目立つイベントが少ないように感じるかもしれませんが、生活に密着した「共感されやすいネタ」が実はあります。

今回ご紹介した切り口を、自社のサービスやカルチャーと組み合わせることで、広報発信が可能になります。

広報初心者の方にとっては、「今月のカレンダーを見る」ことから始めて、ちょっとした季節感を発信してみるだけでも立派な第一歩ですよ!

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